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フェルベールさんのデモンストレーション・前編 [7月9日(木)]

さて、買い物も早々に奥のアトリエへと進む参戦者たち。
そこには、妖精フェルベールさん!!
笑顔でお菓子なご一行を出迎えてくださいました。

小さな村のこのお店に来るだけでも大変なことなのに、
フェルベールさんのお菓子作りを目の前で見ることが出来るなんて、

それがどんなに凄いことなのか!!

製菓に従事する参戦者の皆様は、しっかりと目に焼き付けたいはず。
実際、皆、一語一句聞き逃すまい!と、本当に真剣そのもので。
・・・すいません、きさが一番不純な動機で来てます。
出来るだけ邪魔にならないよう(リクヴィルで歩いて、足の痛さも限界だった)
後ろの方からそっと見つめてきました。

最初にマダムはアイスクリームをコンフィチュールの入った小さな器に盛って、それにフレッシュのフランボワーズを盛り付けていきました。
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「コレをいただきながら聞いてね。」と思いがけぬウェルカムスイーツに沸き立つ一同。
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さくらんぼのコンフィチュール、薔薇のアイスにフランボワーズ。
優しくて可愛らしくて、妖精のお家にやって来たのね~って気分最高潮!
しかしそんな感動に浸っているのは、この1名のみ(爆)
参戦者は早速始まったタルト生地作りを必死にメモを取りながら、慌しくミニパフェを口に運ぶのです。

DSCF7102.JPG鮮やかな手つきでタルト生地をまとめて
きっちりとタルトリングに(あらかじめ冷蔵庫で休ませておいた別の)生地を敷き込んでいきます。

でっかいボウルに山のように盛られたミルティーユ
そもそもフランス菓子にしか登場しないミルティーユ
味はブルーベリーと似ているが、小粒なものしか見たことが無い
ブルーベリーと何が違うのだ?、という疑問に(この場に及んでそのような愚問を抱くのは恥!)
「ミルティーユは野生種で小粒、ブルーベリーは栽培種で大粒なのよ。」と優しくARさん。
ああ、そうなのか、そうなのか。つるこけももという和名も相俟って不明瞭だったことが判ってスッキリ(って今更だよってツッコミはご容赦を)

*タルトリングは縁が波型でないタルト生地の場合に使うもので、底部分が丸ごとないまんまのリング
きっと生地がキッチリ出来ていないと、敷く最中や焼いているところで割れて無残に
当然ながら手早くやらないとバターたっぷりの生地はダレてきてしまうはずだし
プロ向け道具なのだと解釈

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敷き込んだ生地にピケした後、更に小さなナイフで斜めに切り込みを入れていきます
おお~鮮やかな手つき!ざわめく一同。プロが惚れるプロの技というところなのだね。
コレをオーブン入れて、次の作業へ

その合間にアトリエをパチリ。
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大きな鍋、沢山のガラス瓶、そして何故か壁にはガネーシャが!!

さぁ、ぼやぼやしている場合じゃないのよ。やはりプロは仕事が速い!
デモの合間にも秘書さんらしきスタッフさんがマダムに指示を仰いで。
パティシエールであり、経営者でもあるマダムは本当にお忙しいのです。
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ミルティーユに砂糖をまぶし、コンフィチュールの下拵え。
焼きあがったタルトを冷凍庫に入れて一気に冷やします。
(プロの世界では普通なのですって・家庭では無理な技だよ)

DSCF7119.JPG大きな銅鍋でミルティーユを炊く姿は貫禄ですわ。
名鉄でエヴァンさんと一緒に笑顔だった乙女のようなフェルベールさんとは対極の職人の顔。
どちらのフェルベールさんも、とっても魅力的。

若かりし頃、大きな街にお店を出したいと言ったフェルベールさんに
この村で頑張れば、きっと皆がここまで買いにきてくれるようになるから、とお父様は諭されたそうです。
そのお父様の言われたとおりになったのですね。皆、フェルベールさんとフェルベールさんの作るお菓子が大好きなんです。

後編に続きます。

コンフィチュールの妖精の家へ [7月9日(木)]

ジャムがコンフィチュールというお洒落な言葉で語られるようになったのは
間違いなくマダム クリスティーヌ・フェルベールの影響で。

初めてフェルベールさんのコンフィチュールを買ったのは、2007年のメゾンドショコラのこと。
そりゃそりゃ~特別なもので、とてもジャムなんて呼べない。

自分なりにコンフィチュールとジャムの呼び分けをするならば、
コンフィチュールは厳選された素材+組み合わせの妙=プロの味。
ジャムは2通りあって、愛しい手作りのものと大量生産品、という感じかな。

2008年1月
ジャン=ポール・エヴァンさんと一緒に名鉄百貨店にやってきた妖精とは、どんな方なのか??
お二人を生で見られる機会など二度とないと思って仕事休んで行ったんだっけ。
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で、フェルベールさんは本当に妖精だったの。あ~花びらが背後にひらひらしてるオーラ!!
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この時はエヴァンさんがずっと一緒だったこともあり、もう花びら+ハート+お星様キラキラ状態。

トークショーの前に販売ブースでも丁寧に、とても丁寧に一人一人のお客さんに応対するお二人の姿に、
思わず財布の口を全開してしまったのでした(爆)
もうオーラが凄すぎて、値段は見られなくなっていたのです。
この日のトークショーで初めてパンデピスというお菓子を食べたんだっけ。
ハート形のスパイシーなクッキーにNIJIのコンフィチュールがとてもお洒落な組み合わせで。

・・・と、前置きが長くなりすぎましたが

リクヴィルの素晴らしい景色の余韻に浸るうちに、バスは15分ほどでNIDERMORSCHWIHR(ニーデルモルシュヴィル)へ。
2009年7月9日18時過ぎ
お菓子好きの憧れの場所の1つであることは間違いない
メゾン・フェルベールにやってきました。
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コンフィチュール&お菓子(ケーキ、焼き菓子、ショコラ、マカロン)だけでなく、
野菜、果物、惣菜、チーズ、さらにはキッチンツールの数々や著書も積まれていて。
小さな街のハイクオリティーよろず屋、という感じ。
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夕方の店内は参戦者で貸し切り状態だったような・・・

デモンストレーションが終わってからでは買い物が出来ないかもしれない。
急いで買わなくては!
噂に聞いた緑ラベルのコンフィチュール(普通のは赤です)
それに布リボンが付いていない自宅用のアウトレット版(中身は一緒です)も数種類並んでいて。
でも1瓶400g強(家で未開封のを計量してきた・瓶だけで200g近くあるのです)あるので、安いからといって買いまくる訳にはいかないのが非常に悲しい~。
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その中で選んだのは、50周年(創業はお父様です)記念の日本未発売フランボワーズ×薔薇
コレは自分用ではなく、お土産に。
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そして、ココに来なければ手に入らないと思われるものを買って帰らなくては、と選んだのは
メゾン・フェルベールのキッチンクロス
赤と黒があり、3枚で少し安くなっていたので赤2枚、黒1枚を購入。1枚あたり1100円くらい。
それから50周年記念のポストカードを5枚(1枚1ユーロ・140円)
これはお菓子好きな方に差し上げれば喜ばれるであろう、と。
フェルベールさんのコンフィチュールはお金さえ出せば名鉄で手に入るからね~
(実はコレを書いている2週前、735円~945円で実際に投売りされていた)
重さのことがなければ、日持ちもするし沢山お菓子も買いたかったんだけど。
・・・ああ、この事を言い出すと本当にキリが無い。

デモンストレーション、始まるよ~

アルザスの真珠・RIQUEWIRHR [7月9日(木)]

ルゴル蒸留工房での見学後、またまたバスに揺られて30分
その間に当初予定に入っていたオークニグスブール城の見学はカット
お菓子の予定優先のため観光は制限されることがあります、は申し合わせ事項ですから。
いや、個人的には全然オッケー(決して見たくない訳ではないのよ)
実はルゴルさんの熱弁の途中から立ちっぱなしで足が痛かったの。
とてもじゃないが城に登るなんて無理って。連日足にエアーサロンパスを吹きつけまくっても疲れは蓄積されていて。
普段いかに歩いていないか、座ってばかりか(自転車は座りだからね)全く以って情けない話ですが。

さてさて、もう歩きたくない気分なのですが
ぶどう畑に囲まれた小さな街・RIQUEWIRHR(リクヴィル)の景色に、
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ここが思い描いたアルザスだ!

そりゃそうだ、アルザスワイン街道でも最も人気のある街(だと後で知る・爆)なんだから。
馬に乗った婦警さん、観光地仕様なのか??
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アルザスの真珠と形容されるに相応しい街。
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幸い到着したのは17時頃だったので、観光客も退きはじめた時間帯でした。

自由行動になったところで、Yさんと二人作戦に出ることに。
普通に歩いて写真を撮ろうとすると、足の速い男性参戦者たちがどうしてもフレームの中に入ってしまう。
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皆が最初のお菓子屋さんや、Hansiのお土産物屋さん(翌日コルマールで行けると聞いていたから)を見ている間に、坂の上まで一気に歩いて逆方向に行動しようと。

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リクヴィルにあったノエルショップはとても素敵で、
素敵と言いつつそれらを買ったところで、家で活かせないと自分を判っている(それも大きな才能だからね)ので見るだけ。
もちろん、見るのは非常に楽しい。
そしてセンスのある人を心から尊敬してしまう。
きっとココで選ばれた数々の”かわいいコ”たちは、う~んと可愛く素敵な場所に飾られるのでしょう。
それを見に行くのが、その日が来るのが、とても楽しみで仕方がない。







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可愛いぶどうの看板に引寄せられた先には、
細い路地のずっと奥に見えるぶどう畑が広がる丘。
思わずそこまで駆けてみたくなった・・・けれど、
ずっとこの街を守り続けているおじいさんと相棒の犬。
これ以上足を踏み入れてはいけない気がした。

まるで絵画の中のような貴方が守る場所を、
少しだけ、そっと見せて下さい、と思いながら
ほんの数秒立ち止まってシャッターを切らせて貰ったのでした。

いつか、また行きたいと思う場所が増えていきます・・・

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