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Boulangerie Mayer [7月12日(日)]

最後に向かったのは15区にあるBoulangerie Mayer(ブーランジェリー マイヤー)でした。
メトロ10号線Av Emile Zola駅から徒歩1分と行きやすく、Parisなのにドイツ・ウィーン菓子もあるというところに惹かれたのです。
日曜日の営業時間が7:30~14:30 17:30~19:30というところもピッタリだったということもあります。
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17時半過ぎにお店に入るとオーナーのマイヤーさんがお一人で接客しておられました。
先客のマダムを見送った後、一人でやってきたきさに
「カイエを見てきたのかい?」と声を掛けてくれました。
「ウィ!」とプリントアウトして持ち歩いていたカイエの紹介ページを取り出しました。
パンだけでなく、アプフェルシュトゥルーデルやザッハトルテも並んでいる店内で、ふとレジを見るとクレジットカードの読み取り機がありません。もう財布にはわずかなコインしか残っていないのです。
「カードは使いないのですね?」
「ああ、でもすぐそこにキャッシュディスペンサーがあるから。」
「ごめんなさい。時間が無くて。もうすぐにホテルに戻らないと、飛行機の時間が・・・」
路面の機械で一人じゃ怖くてお金を下ろせません。
それにトイレに行きたい~が、かなり切迫していて余分に歩ける状態では無かったのでした。
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結局バゲットレトロドールだけしか買えませんでした。
「写真を撮ってもいいですか?」「もちろん!」とプレッツエルを手にポーズを決めてくださったマイヤーさん。
お礼を言って急いで引き返したのでした。

・・・実は別の財布に(財布を3つに分けて現金を持っていた)まだ紙幣が残っていたことが帰国後判ってショック!
それに、まだコインは少し残っていたので、せめて「これで買えるだけお願いできませんか?」と言えなかったんだろう。
一番の問題はトイレになんでもっと早く行っておかなかった(皆と別れる前にジャックジュナンで行っておけば良かったのに)んだ!
とても魅力的なお店だったのに、バゲットしか買えなかったことは本当に悔やまれました。

さて、ホテルに帰らないと。
Av Emile Zola駅は地下通路の無い新栄のようなタイプの駅で(対面ホームで改札はホームそれぞれにあるので行き先を確認して入らないといけない)した。
ホームに続く改札は2つ。1つ(写真右側)は定期専用のようです。しかし左側は
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切符の投入口が塞がれている!
改札はココを通りより他なさそうなのに、いったいどうすれば?
引き返して切符売り場の駅員さんに「どうしたら?」と一日乗車券を見せると「そのまま入りな~」と答えてる模様。
ホント??そのまま入ってしまってゲートのバーを動かしても警報機が鳴ったりしないの??
え~ん、どうしたらイイの??と切符を手にして改札前で途方にくれていると、
ホームに居た黒人女性が「大丈夫よ!」という表情でゲートのバーをグルグルと動かしてくれました。
「メルシー!」と答えて切符は入れずにバーを回してホームへ。良かった~!

10号線に乗りながら手元の路線図を確認します。
北駅に戻るにはOdeon駅で4号線に乗り換えるのが一番早いのですが、前夜乗った雰囲気を思い出すと気が進みません。
が、4号線を使わずにとなると相当の大回りになってしまいます。Fさんも一人で乗ったって大丈夫って言っておられたし、早くホテルに帰らないと!(なにせトイレに行きたいし、ホテルで荷物を整理する時間も必要だし)

結局4号線に乗りました。やはり乗客は殆どが黒人さん。そして結構混んでいる。
どうにか空いている席(4人掛けボックス席)に座り、早く北駅に着かないかな~と焦ります。
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途中の駅で、乗降が終わりドアが閉まりました。
しかし暫くそのまま発車しません。ドアは閉まったまま。
乗客の人たちは「いつものことさ~」な雰囲気で、動かなくても誰も不思議がる様子も無く。
そうか、改札が壊れたままになっているくらいならメトロだってヘーキで止まるのか。
しかし今は緊急事態だし、このまま止まって約束の時間にホテルに戻れなくなったら・・・
どうしよう?手動でドアを開けてタクシーで帰る?ホテルの住所は栞に書いてあったから、見せれば大丈夫。

そんなことが頭の中でグルグルしているうちに、メトロは動き出しました。

あ~~~良かったぁ!

止まっていた時間は、ほんの短い時間だった(せいぜい1分とか?)だったはずですが、とてつもなく長く感じました。
この旅の中で一番動揺した(ヒコーキ乗り遅れる訳にはいかんでしょ!)出来事でした。

無事に北駅に到着したときには、心底ホっ。
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それと同時に、もうこの旅も本当におしまいなんだなぁと寂しさでいっぱいに。
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ホテルに到着すると、ロビーの椅子にはNシェフとNさんが既にお戻りでした。
荷物をお願いして、急いで2階(じゃない、フランス式なら1階だね!)のお手洗いへ。
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おっと、ココにも先客Nっちが!Nっちも途中から単独行動だったはず。
既に着替えを済ませて荷物軽量化作戦を終えようとしているところでした。
普段おトイレが遠いのが自慢?のきさですが、最後の最後でこんな目に遭うとは思いもよらなかった・・・。
単独行動中は一度も行かずに済んでいたのになぁ。

ロビーに戻ると、徐々に他の参戦者の方々もご帰還。
Fさんが順に預けてあったスーツケースをクロークから返却。
荷物の整理を始めるも、いつまでたっても要領悪いきさは全然片付かない(汗)
「いつまでもお店広げてちゃダメでしょ。」と最後までFさんにはご迷惑を掛けてしまうのでした。

さて、約束の19時になりました。が・・・まだ帰還していない面々が!
Mセンセイ、ABさん、Sさんの精鋭チームは最後の最後で戻られました。
カール・マルレッティ~ジャック・ジュナン(サロンで召し上がったそうです!)~パンドシュークル~ベルティヨン
Parisを知り尽くした皆様の戦跡はさすがです☆

「バスに乗りますよ~」とFさんの声が。ああ、帰りたくない~!

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